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銃を持ってもいいんだよ [弁護士業務雑感]

銃を持ってもいいんだよ

アメリカ連邦最高裁は、今日(現地時間26日)、歴史に残る重要な判決を言い渡しました。テレビはとても大きく取り上げています。 昨日も連邦最高裁は重要な判決を言い渡してメディアをにぎわせましたが、連邦最高裁は来月から3ヶ月間の夏休みに入るので、今週に入って立て続けに重要な判決を言い渡しています。

今日の判決は、「アメリカ国民は銃を所持する権利を憲法上有している」ことを正面から認めました。これまで連邦最高裁は、どちらかというと、個人が銃を所持する権利は憲法上保障されていないとの見解をとってきたといわれています。でも、連邦最高裁の立場がはっきりしませんでした。今日、連邦最高裁は、個人が銃を所持する権利は憲法上保障されていると初めてはっきり述べました。

連邦憲法修正第2条は、「自由国家の安全のために必要なものとして規律ある民兵、及び、武器を所持、保有する国民の権利は、これを侵してはならない。」と規定しています。

この条文の解釈として、国家に「規律ある民兵」を組織する権利(民兵制度)を認めたものである点は争いがありません。他方、個々の国民が銃を所持する権利まで認めたものかどうかは、学説上激しい対立がありました。

今日の判決によって、一気にアメリカ社会に銃が蔓延するような事態にはなりません。この判決は、「個人が自己防衛のために自宅に銃を所持、保管することまでも禁じる法律は、過度な規制である」として憲法違反と判断したに過ぎません。銃の所持を規制することがすべて憲法違反になるとは一言もいっていません。むしろ、この判決は、合理的な理由があれば銃を所持する権利を規制してもよいと述べています。例えば、犯罪歴のある者や精神的な病気にかかっている者が銃を所持するのを禁止したり、学校や政府の建物で銃を所持するのを禁止したりするのは、憲法違反とならないでしょう。今日の判決を踏まえて、どの程度の銃規制が憲法上許されるか、今後、検討されねばなりません。

判決文は、下記サイトでご覧になれます。
http://www.supremecourtus.gov/opinions/07pdf/07-290.pdf

(お願い)
この雑感で書かれた記事の内容は、特定の事件や案件に関するものではありません。あくまでも一般論としてお話しするだけです。また、個別の事案に関してアドバイスするものでもありません。記事を読んで御自身が抱える法律問題を解決しようとしないでください。弁護士などの専門家から直接アドバイスを受けてください。

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